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踊る星降るレネシクル(5)

「ばーか」 「べつに、あんたのためなんかじゃ、ないんだからね?」 あらすじ 「俺の大っ好きなミカホシを守れえッ! バカ弟子ぃぃぃっっっ!!」絶叫を残してレンヤは石となった。ミカホシ市、そして日本をも巻き込む戦争の行方は、 今やレンヤの愛弟子・すま…

エロマンガ先生(2) 妹と世界で一番面白い小説

「超強敵に、普通にやって、普通に勝つのが、世界で一番かっこいいのよ」 あらすじ 『兄妹の夢』を叶えるため『妹小説(仮)』の出版を目指す俺とエロマンガ先生―和泉紗霧。担当編集を説得するべく、和泉兄妹は協力して企画書を作り始めるが―そこに次々と大騒…

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン(2)

「僕にしたって、彼らにはずいぶんと殺させてきた。かぼちゃに包丁を入れるような手際で人を刺せるようになったのなら、それは教育の成果が正しく出たとしか言えない。・・・・・・でも、大丈夫かな。あの子たちにはまだ、人とかぼちゃの区別が付いているか…

虐殺器官

鳥のように自由に、なんていう人もいるが、それこそ鳥は、ほんとうに遺伝子に命令されてひとつしか選べない行動をとっているだけだ。 自由とは、選ぶことができるということだ。できることの可能性を捨てて、それを「わたし」の名のもとに選択するということ…

僕が七不思議になったわけ

「でも、私は卒業して、大人になって、最後まで生きて、そうやって、最後に言うんだ。全然ダメでも、つらいことばっかでも、いい事なんてほんのちょっとでも、大切な友達がいた事とか、大好きな人が出来た事とか、本気で笑った事とか、尊敬するお姉ちゃんが…

韻が織り成す召喚魔法 ―バスタ・リリッカーズ―

「ノイズを取る、このマイクバトル」 あらすじ 校則の守護神と呼ばれるカタブツ生徒会長・音川真一の前に現れた、クソ迷惑な美少女悪魔・マミラダ。 彼女と無理矢理契約を結ばされてしまった真一は、とある能力を手に入れた。 それは―。 「サタニックマイク!…

電気サーカス

彼女が手首を切ったならば、僕は「アホだなぁ」と笑顔さえ浮かべっつその刃物を取り上げ、傷口を拭いてやり、すると、彼女も血液を流しながら、安心したような微笑みを返す。この一連の流れは伝統芸能のように決まり切った型であり、そしてまたごくありふれ…

僕のエア

もうここには誰もいなかった。残されているのは、俺の人生だけだった。逃げたくても逃げられない大迫力の人生苦悩が俺の眼前に広がっていた。確かにここはもう砂漠ではなかった。色鮮やかな地獄だった あらすじ 定職も生き甲斐も友人も恋人もなく、当然のこ…

世界は密室でできている。

僕はエノキを守る。この得体の知れない訳の判らん女の子を、僕はとりあえず今夜の間、守ることに決めたのだ。チンポの世話は、後で僕一人だけになったとき、ゆっくりしてやればいい。 あらすじ 『煙か土か食い物』の舞城が放つ鮮烈青春譚14歳の名探偵ルン…

九つの、物語

たまたま読んだ物語の中にわたしがいた。ああ小説とは、と思った。どこかの誰かが書いただけの話。まったくの作り物。それがなぜか、絶妙のタイミングで、わたしたちの心に飛び込んでくる。 あらすじ 大切な人を、自分の心を取り戻す再生の物語 大学生のゆき…

ココロコネクト ミチランダム

「もうさぁ……どこぞの悲劇の主人公みたいな真似やってられないんだよっ!現実感がなさ過ぎるんだよ!こんなのフィクションでしょ……でもこれが現実ってさぁ!」 あらすじ そして――永瀬伊織は壊れていった。 「太一とは、付き合えません」太一は正式に伊織に告…

STEINS;GATE─シュタインズゲート─ 円環連鎖のウロボロス(2)

『"特に意味はない"―そういうものだろう?』 あらすじ 椎名まゆりに降りかかる“悲劇”を防ぐためタイムリープを決行した岡部倫太郎。彼が世界線の果てで真実を掴む時、新たな「運命石の扉」が開かれる。全ての謎が「収束」するもう一つの「シュタイズ・ゲート…

青の炎

もう、たくさんだと思う。これ以上、嘘をつくのは。嘘を重ねるたびに、誰かを傷つけていくのは。 だが、最後に本当のことを言いたいと思ったときに、それが許されないというのは、何という皮肉だろうか。 あらすじ 櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手…

at Home

「何べんだって始めてやるよ。俺たちは家族だ。誰に向かっても、堂々とそう言ってやる。誰にも文句なんて言わせない」 あらすじ そこは人がほんとうに帰るべき場所なのだろうか?ふぞろいで歪つな4つの家族とそこに生きる人々。涙と冷酷と波乱を存分にたたえ…

生贄のジレンマ(中)

「酒って、お祝いだったりお祭りだったりと、重要な場面で飲むものだろ。そのときの味って、値段や店とかじゃなくて、どんな状況で誰と飲むかで変わるものだと思うんだ」 あらすじ 生き残るためクラスメイトに投票し生贄を選出するか。それとも自ら生贄に志…

終わる世界のアルバム

「ほんとのことがわかんないなら、都合がいい方に考えればいいじゃない。雨の日か傘屋を、晴れの日は草鞋屋を応援すればいいの」 あらすじ なんの前触れもなく人間が消滅し、その痕跡も、周囲の人々の記憶からも消え去ってしまう現象が頻発している世界。そ…

“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕

人間は他人を理解することなどできない。想像するだけである。 あらすじ “菜々子さん”が突然、3年前の事故は「事件だった」と語り出した。 それは病床の僕にとってもはや検証不能な推理だけど、自然と思考は3年前に飛んでいた。 そういえば、あの頃のキミっ…

テルミー きみがやろうとしている事は

―さよならは、世界で一番綺麗な言葉だ。 あらすじ 悲劇からはじまるやさしさの物語 修学旅行での事故で、一人の少女を残してクラスが無くなってしまった。 事故を逃れた少年と共に、少女はクラスメイトの無念をはらす行動を始める。 なぜなら少女には彼らの…

フルメタル・パニック!(11) ずっと、スタンド・バイ・ミー(上)

それ以上のやり取りは必要なかった。ねぎらいも慰めも、謝罪の言葉も。ただ『命令を理解し実行します』という意味だけの、これまで何千回と繰り返した言葉だけを口にすればいいのだ。 あらすじ ついに明かされたウェスパードの謎。歪んでしまった時間を元に…

正義のミカタ 〜I'm a loser〜

僕はただの弱虫でいい。おまえなんかに何がわかるよ。そう言われる強者であるくらいなら、亮太なら、きっとわかってくれるって。そう言ってもらえる弱虫のままでいたかった。 あらすじ 僕、蓮見亮太18歳。高校時代まで筋金入りのいじめられっ子。 一念発起し…

ツァラトゥストラへの階段(3)

福原は思った。心など始めから存在しないのだ。存在しないものに、心という言葉をつけた。だから存在しないものが存在してしまった。心とは、そんな矛盾そのものなのだ。だから未だになんであるかわからない。 あらすじ 福原駿介が囚人ゲームサイドから渡さ…

告白

愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたからです。 あらすじ 「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」 我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始…

ツァラトゥストラへの階段

「ナンバーワン運勢か。だと思った」 あらすじ 「大昔の神と崇められる存在や、歴史上の英雄などは、パルスをコントロールしていた存在なのよ」 得体の知れない“存在”―パルス。パルスは人の精神に寄生する。 パルスに寄生されると宿主となった人間の知力・体…

扉の外(2)

「ね、分かったでしょ。悪魔カードなんてなかった。悪魔がいたのは、皆の心の中なのよ」 あらすじ 修学旅行に行くはずだった高橋進一が目を覚ましたとき、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。 詳しい説明のないまま“ゲーム” が…

チルドレン

「俺たちは奇跡を起こすんだ」 あらすじ こういう奇跡もあるんじゃないか? まっとうさの「力」は、まだ有効かもしれない。信じること、優しいこと、怒ること。それが報いられた瞬間の輝き。ばかばかしくて恰好よい、ファニーな「五つの奇跡」の物語。 吉川…

扉の外

自由という言葉が好きだった。 学校のルールをあえて破り、協調を嫌い、空を眺めて自由を気取っていた。しかし逆だ。管理されている状況があるから、自由を叫んでいる。太い鎖にがんじがらめになっているのだ。 あらすじ 修学旅行に行くはずだった千葉紀之が…

砂漠

「人間とは、自分とは関係ない不幸な出来事に、くよくよすることですよ」 あらすじ 入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン……。学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で、超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、ま…

六百六十円の事情

「時々さ、考えるんだ」 「俺、ずっと高校生なんじゃないかって」 あらすじ 男と女。彼氏と彼女。親と子供。先生と生徒。爺ちゃんと婆ちゃん。世の中には、いろんな人たちがいる。 そこには、「ダメ人間」と「しっかり人間」なんてのも。それぞれ“事情”を持…

神様のメモ帳(5)

この世界のほとんどは、大多数の人間にはどうでもよくて、けれどごく一部の人にとってはかけがえのない、そんなできごとだけで成り立っている。 あらすじ ニート探偵アリスとその助手である僕は、深刻な事件の合間にも、ばかばかしくてつまらない、けれど忘…

ぷりるん。―特殊相対性幸福論序説

「たいていさ。バカなやつって、なーんにもわかってないのに、わかってるふりをしたり、わかってるつもりになってる。世の中にはそういうバカが多い。じつに多い。あたし、バカが嫌いだからさ。人間にはね。限界があるでしょ。何でもかんでも知ってるやつは…