ツァラトゥストラへの階段(3)




福原は思った。心など始めから存在しないのだ。存在しないものに、心という言葉をつけた。だから存在しないものが存在してしまった。心とは、そんな矛盾そのものなのだ。だから未だになんであるかわからない。

あらすじ

福原駿介が囚人ゲームサイドから渡されたのは一台の携帯ゲーム機。その携帯ゲーム機を起動させてみたところ、中に囚われていたのは、あの“オリビア”だった。
彼女を助けるために、福原はゲームに参加することを決めた。ゲームの目的は“魔王を倒し姫を救出すること”で、しかも現実とゲーム機の中の世界がリンクしているらしい。
魔王とは何者なのか。そして姫とは果たして…?ゲーム機を片手に東京の街を歩き回る“冒険”が始まる…!ノンストップゲームストーリー第3弾。

感想
今回のゲームはRPG。一人の女の子を助けるためのゲームです。
前半はいまいち全体が把握しにくいゲームでしたが、中盤、”精霊”が登場してからが本番です。お互いのパワーバランスを図りながらの戦いは燃える。
後半なんかバトル漫画みたいでしたが、素直に盛り上がれました。福原覚醒シーンはほんと毎回かっこいい。そして最後、”彼女”との別れは切ない。
また福原とヒロイン達との距離感が相変わらず絶妙。ヒロインは由紀なのだろうか、飛鳥のなのだろうか、はたまた舞だったりするのだろうか。個人的には舞を押します。
たぶん飛鳥だけどさ。