Entries from 2011-03-01 to 1 month

エンジェル・ハウリング(9)

自分の剣はなんのためにあるのか。今はそれが分かる。 殺すためではない。身を守るためでもない。いくつもの呼びかけに応えるため。言葉を伝えるために。 伝えたい言葉があるから、自分の手には剣がある。 あらすじ ずっと探し続けた双子の姉は、帝都の人々…

エンジェル・ハウリング(8)

「無理というのは簡単だが、言ってる奴はまず間違いなく正しい。無理だと言ってる奴にできるわけがないからな」 あらすじ フリウ編いよいよクライマックスへ!! 父・ベスポルトの影を追いかけ、ついに帝都にたどりついたフリウ。ここに父がいるはずだ--期待…

エンジェル・ハウリング(7)

どうしてこうも全員が全員、武器が不要なものだと自然に信じているのか。 大仰に剣を預けてきた自分がよほど愚かだということなのか。 よくは分からなかったが、その通りなのかもしれない。 あらすじ 帝都の風が止む時ミズーは獣になる! 自分の運命を探して…

エンジェル・ハウリング(6)

「平和な時代に生きることができて、わたしはそれが幸せなことだと思います」 あらすじ 生きろ、フリウ! 第4部も連載!! Wヒロイン・ザッピングファンタジー第3幕が文庫化!"水"の中でみた影、「選べ」蘇る老人の声--帝都からの刺客を前に、フリウが選んだ…

エンジェル・ハウリング(5)

自分でなにを言ったのか分からなかった。 ミズーは己に聞き返す心地で、耳をすました。鼓膜に残った自分の声。 あらすじ 泣き虫な絶対殺人武器ミズー激震! 精霊アマワ破壊のため、謎の剣士ジュディアとともに、ベスポルトを求めて旅する主人公ミズー。一方…

エンジェル・ハウリング(4)

「もういい。いつまでも同じところを巡回するだけの運命なんてのはもうまっぴらだ。いいか、適切な処置なんてものはくそくらえだ。ぼくは彼女を逃がすぞ」 あらすじ 国境越えを目指すフリウの運命は!? 破壊精霊を出現させ村人を殺戮してしまったフリウ。牢…

エンジェル・ハウリング(3)

「それでぼくは、思うことがあるんだ。果たして、この世は本当に人間なんているんだろうかってね」 あらすじ 予想を遙かに超えた衝撃がキミを襲う! 絶対殺人武器--イムァシアの刀鍛冶たちにより、最強の暗殺者として育てられた女剣士ミズー。その過酷な運命…

エンジェル・ハウリング(2)

彼女は右目を閉じた。 なにも見えなくなる。自分が左目で見ることのできる世界は、この上なく強力に封印されている。そのことは知っていた。 その封印を解いてはならない。そのことは知っていた。 彼女は唇を開いた。震えて上下が小刻みに触れる程度に、軽く…

エンジェル・ハウリング(1)

「向上心?嫉妬?愛ゆえに?どれも同じようなものかもしれないし、小さな違いが大きな意味を持っていたとしても、それも不思議じゃあない。世界には神秘がありふれていて、なんだかとても微妙なのさ。そいつを知っているかい?」 あらすじ 白く美しい指先に…

惑星のさみだれ(10)

「お前と出会えたことは我輩の誇りだ さらば夕日」 あらすじ 平凡学生の雨宮夕日は、お隣の女子高生・さみだれ(救世主かと思いきや 実は地球破壊を企む魔王)に惹かれて忠誠を誓い、軟弱騎士ながらも成長を 遂げる。やがて、精霊アニマが覚醒し、泥人形との数…

私と悪魔の100の問答

「君の言っていたことは、かなり正しい」 - 「だがそれが、君の限界だ。正しいだけでは足りないんだ。それが世界の本質だ」 あらすじ ライトノベル世代に投げかける人生の問答集奇妙な操り人形が、母親のミスの収拾を試みる女子高校生に「人生を問う」100…

カンピオーネ!(8)

「聞け、永遠の夜の娘たちよ。地と影の娘たちよ―」 あらすじ 新神話、日常編? あの娘の過去も!?ある日の夕食時、護堂ははとこのさくらの訪問を受ける。さくら曰く、いま東京には暴虐の限りを尽くす魔王がいるそうで、その正体を突き止めたいとのこと。もちろ…

ケモノガリ(3)

信頼しすぎるのは良くない。言葉は縋るものではなく、使うものだ。頼るのではなく、握り締めるべきものだ。 信じ込めば信じ込むほど、あらゆる事柄において別の解釈が生み出されなくなる。それは、言葉を信じすぎてしまった結果だ。 あらすじ いま、“クラブ”…

カンピオーネ!(7)

「おまえたちを守るとか、絶対に死なせないとかは口が裂けても言えない。むしろ言わなきゃいけないのは、俺といっしょに死んでもいいかってことだ」 あらすじ 冥王ジョン・P・スミス、日本降臨!祐理の妹・ひかりの身体をのっとった斉天大聖・孫悟空。日光の…

青の炎

もう、たくさんだと思う。これ以上、嘘をつくのは。嘘を重ねるたびに、誰かを傷つけていくのは。 だが、最後に本当のことを言いたいと思ったときに、それが許されないというのは、何という皮肉だろうか。 あらすじ 櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手…

神様のメモ帳(6)

なんにも残っていないなんて、嘘だ。それはもう、こんなに馬鹿でひねくれて鈍感な僕にだってわかっている。 あらすじ 高校の文化祭が押し迫る晩秋、ラーメンはなまるにやってきたのは、チャイナマフィアの後継者兄妹。なんとミンさんの親戚だという。ミン父…

はたらく魔王さま!

「いいか勇者エミリア、俺は、この世界で正社員になってみせるぜ」 あらすじ 世界征服まであと一歩だった魔王サタンは、勇者に敗れ、異世界『日本』の東京・笹塚にたどり着く。そんな魔王が日本でできること。それはもちろん“世界征服”!!―ではなく、駅前のフ…