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「その頃から、毎回『どんだけこの世界、危機に陥るんだよ!』ってツッコミ入れてた。十七回目くらいでそれすらもしなくなって、依頼受ける時の俺はただ半笑いだ。行く先々で、俺の顔なじみも『またですか』って感じで半笑い。別れるときもリナイスですら半…
「あなたみたいな人だから、平気でわたしを見捨てるかと思ったわ」 「なにを人聞きの悪い。俺はとても使える男だし、いざとなったら女はばっちり守る。超かっこいい奴なのだぞ?そんな当たり前のことも知らなかったのか?」 あらすじ 東京西部の遊園地「甘城…
「・・・・・・私、もしかして馬鹿にされてる?銃とか少しでも通じそうな相手に見えたかしら・・・・・・ああ、最近ちょっと大人しくしていたから、若い子達は私のこと、知らないのかもね。ほんの少しだけ・・・・・・思い知らせてあげたほうがいい?」 あら…
忘れても絶対に思いだせ。しっかりやれよ。未来の僕。 あらすじ 図書館にバニーガールは棲息していない。その常識を覆し、梓川咲太は野生のバニーガールに出会った。しかも彼女はただのバニーではない。咲太の高校の上級生にして、活動休止中の人気タレント…
「生きようとしたのだ。守ろうとしたのだ。それだけでどうにかなるとは言わないが、それがなければどんな事もなすことは出来ぬ」 あらすじ 日本を発ち、海路にてヨーロッパを目指す新田良造とオレーナ。しかし、上海に続きシンガポールでも襲撃を受け、旅程…
「定番ネタとはいえあまりに不用意な・・・・・・なんか、番外編だし遊んでしまえ的な、不穏な気配と言うか・・・・・・」 あらすじ 『東京レイヴンズ』のスペシャルパッケージが登場! 原作短編「ある冬の日の晩餐」とキャストによるフリートークを収録の特…
「ナンセンス。僕の使ったお金は僕が稼いだもの。つまり僕の才能の延長線上にあるものだ。それを使うことで、ゲーム内での才能を購入することはずるいことじゃない」 あらすじ 課金は、能力だ。ツワブキコンツェルンの御曹司、石蕗一朗はすごいお金持ちであ…
滑らかで繊細なメロディ。鍵盤の上を指がしなやかに走っている。やさしくて、でも、どこか無邪気さが残っているような旋律。 波打った気持ちが落ち着いていく。意識が絡め取られていく。 曲に確かな意思を感じた。それは、伊織の意思だ。 一番に栞奈を惹き付…
「停まりましょう」 「十倉さま?」 「はい」 「さちは、すでに姫でございます」 その台詞に、胸が震えた。 「それでは、お返事ができません」 「では」 僕の腹が、脳の判断力を超えてぐっと締まった。 あらすじ 十倉和成。中堅おぼっちゃん大学の1年生にし…
「待て静花、俺だって人並み以上に常識はある方だぞ」 感想 原作カンピオーネ!14巻と漫画カンピオーネ!2の応募者全員サービス本です。 タイトルは「草薙家のアルバイト」15P程度のショートストーリーです。 草薙家の家族のことがちょっとだけ分かる話。 護…
知っているからには、語らねばならない。 長い話になるぜ、と僕は言う。 あらすじ 「神原駿河(かんばるするが)は、私の姉の娘だよ――眠らせておくには、惜しい才能さ」 “何でも知ってるおねーさん”臥煙伊豆湖。彼女が阿良々木暦に課す、終幕へ向かうための試…
「まあ、戦争がどういうものなのか俺は知らないが」 「僕も戦争のことは知らないですけど、あれを観て、分かりました」 「何だ」 「『プライベート・ライアン』の冒頭、三十分」 「ああ」「あれは、大変そうだったな」 あらすじ 首折り男は首を折り、黒澤は…
「俺はもう、お前の弟を撃った。だから、お前まで撃ちたくない」 あらすじ カルパチアの戦闘で旭を撃ち、その引き金の重さに苦悩する達哉。 アデリーナやクララ、ユースフたちD.O.M.S.の仲間も、今はそんな彼を見守ることしかできない。 そして最愛の弟を失…
「殺すべきよ。殺した方がいい人間は殺すべき。そうでしょ。殺しなさい、迷わず」 あらすじ 今日は転校初日で、もう学校に着いていなければいけないのに、僕は今、死体を埋める穴を掘っている。そんな僕の左手の「ある存在」―それを追って振り返ると、僕以上…
別に俺は見境のない人殺しなのではなく、必要だから殺しているだけなのだ。 あらすじ 彼女と知り合ったのは学生時代だった。互いに心を通わせてる、そのことすらも確認しなくても分かる日々。そして今日、俺は思い切って結婚を彼女に持ち出してみた。下手に…
「悪意というのはね、踏み躙って切り裂いて叩き潰すために存在するの。私はいつもそうしてきたわ」 「じゃあ、僕もそうしよう」 「よく言ったわ。さすが私の弟にして芽々子の兄ね」 あらすじ 倉須芽々子。高校一年生、十六歳。血の繋がらない七人きょうだい…
「お兄さんの心の部屋はね、誰も引き止めない代わりに、いつも空いているんだ」 あらすじ ギフテッド―それは神から与えられた頭脳を持ちながら、苦しみから逃れられない悲劇の存在を指す。世界最高峰の企業、天子峰。その幹部となるために、俺たちはある試験…
「ささやかな怠慢であったとしても、不運が重なると悲劇が起きます。そうなる前に、君は自らの怠慢に気づくことができた。幸運ですよ。そう、君が思っている以上に幸運なことなんですよ。だからその幸運を逃してはいけません」 あらすじ 第62戦車学校に入学…
「その目はやめろ。その目をわたしは嫌いだ。おのれのことしか考えず、しかも他者に恨みがましくすべてを転嫁する目だ」 「君に僕の何がわかるっていうんだ!」 厚志はかっとなって叫んでいた。 「そなたのことなど知らぬ。そなたもわたしのことなど知らぬ。…
『好き』に形がないから。 『好き』が数値化できないから。 なにがどうなって『好き』になっているかわからないから。 そんな自分に、誰かを『好きだ』という権利があるのだろうか。 あらすじ 太一は、過去をやり直したいと思う? 冬休みを直前に控えた終業…
「イトコにとって宇宙はなに?」 普段より若干ながら電波の薄らいだ声色だった。真もそれを感じ取り、目を窓にやる。 寄り道してきた為か外は既に夕方に差しかかり、夕日が窓ガラスを焼いていた。日の光を背負って飛ぶ小鳥は逆光で黒く、電線に止まる鳥のす…
人はそれぞれが星みたいなものだ。相手との間には距離があって、近い星、遠い星様々だけど、その近い星も、時が経つにつれて距離が開いていくときが往々にしてある。開きすぎてしまえば、俺たちはロケットでその星に行くことが、本当に困難になる。実質、不…
「この学校に、永遠の命を持った生徒がいるそうなんですよ〜」 あらすじ 「永遠の命を持った生徒がいるらしいんですよ」生物教師・伊藤が着任した女子校「私立藤凰学院」にはそんな噂があった。話半分に聞いていた伊藤だったが、後日学校にて、ある女生徒か…
「エロ動画とか見るっしょ、郁も」 「……何だよ急に」 「ああいうのでさ、『感じる?ここが感じる?これ気持ちいい?』とか男優が呟いてるの見るとアホかって気にならない?」 「……まあ、ちょっとは」 「何で俺のこと好きになったの?いつから?って多分同レ…
自分の剣はなんのためにあるのか。今はそれが分かる。 殺すためではない。身を守るためでもない。いくつもの呼びかけに応えるため。言葉を伝えるために。 伝えたい言葉があるから、自分の手には剣がある。 あらすじ ずっと探し続けた双子の姉は、帝都の人々…
「無理というのは簡単だが、言ってる奴はまず間違いなく正しい。無理だと言ってる奴にできるわけがないからな」 あらすじ フリウ編いよいよクライマックスへ!! 父・ベスポルトの影を追いかけ、ついに帝都にたどりついたフリウ。ここに父がいるはずだ--期待…
自分でなにを言ったのか分からなかった。 ミズーは己に聞き返す心地で、耳をすました。鼓膜に残った自分の声。 あらすじ 泣き虫な絶対殺人武器ミズー激震! 精霊アマワ破壊のため、謎の剣士ジュディアとともに、ベスポルトを求めて旅する主人公ミズー。一方…
「もういい。いつまでも同じところを巡回するだけの運命なんてのはもうまっぴらだ。いいか、適切な処置なんてものはくそくらえだ。ぼくは彼女を逃がすぞ」 あらすじ 国境越えを目指すフリウの運命は!? 破壊精霊を出現させ村人を殺戮してしまったフリウ。牢…
「それでぼくは、思うことがあるんだ。果たして、この世は本当に人間なんているんだろうかってね」 あらすじ 予想を遙かに超えた衝撃がキミを襲う! 絶対殺人武器--イムァシアの刀鍛冶たちにより、最強の暗殺者として育てられた女剣士ミズー。その過酷な運命…
「向上心?嫉妬?愛ゆえに?どれも同じようなものかもしれないし、小さな違いが大きな意味を持っていたとしても、それも不思議じゃあない。世界には神秘がありふれていて、なんだかとても微妙なのさ。そいつを知っているかい?」 あらすじ 白く美しい指先に…