首折り男のための協奏曲



「まあ、戦争がどういうものなのか俺は知らないが」
「僕も戦争のことは知らないですけど、あれを観て、分かりました」
「何だ」
「『プライベート・ライアン』の冒頭、三十分」
「ああ」「あれは、大変そうだったな」

あらすじ

首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。
胸元えぐる豪速球から消える魔球まで、出し惜しみなく投じられた「ネタ」の数々! 「首折り男」に驚嘆し、「恋」に惑って「怪談」に震え「合コン」では泣き笑い。黒澤を「悪意」が襲い、「クワガタ」は覗き見され、父は子のため「復讐者」になる。技巧と趣向が奇跡的に融合した七つの物語を収める、贅沢すぎる連作集。


感想
連作短編?
いままでちょくちょく書いていた短篇を一冊にまとめたもののようです。首折り男のための〜とありますが、
半分くらいは「ラッシュライフ」の黒澤が主人公。
結構面白いです。
首折り男に興味がある人は、漫画の「Waltz」にも出演しているので読んでみると面白いかもです。


読んだ後聞いた曲(なんとなく作品に合うと思った曲を紹介)