講談社BOX文庫

終物語(中)

知っているからには、語らねばならない。 長い話になるぜ、と僕は言う。 あらすじ 「神原駿河(かんばるするが)は、私の姉の娘だよ――眠らせておくには、惜しい才能さ」 “何でも知ってるおねーさん”臥煙伊豆湖。彼女が阿良々木暦に課す、終幕へ向かうための試…

花物語

「―なあ、沼地。お前、『やらずに後悔するよりやって後悔するほうがいい』という言葉について、どう思う?」 「負け犬の遠吠えだ」 沼地は断言した。 「やらずに後悔するほうがいいに決まっている」 「そうだな。私もそう思う。やって後悔するほうがいいなん…