西尾維新

終物語(中)

知っているからには、語らねばならない。 長い話になるぜ、と僕は言う。 あらすじ 「神原駿河(かんばるするが)は、私の姉の娘だよ――眠らせておくには、惜しい才能さ」 “何でも知ってるおねーさん”臥煙伊豆湖。彼女が阿良々木暦に課す、終幕へ向かうための試…

花物語

「―なあ、沼地。お前、『やらずに後悔するよりやって後悔するほうがいい』という言葉について、どう思う?」 「負け犬の遠吠えだ」 沼地は断言した。 「やらずに後悔するほうがいいに決まっている」 「そうだな。私もそう思う。やって後悔するほうがいいなん…

傾物語

「ま、死ぬときは一緒なのじゃなから―生きるときは、尚一緒かの」 あらすじ “変わらないものなどないというのなら―運命にも変わってもらうとしよう”。 迷子の小学生・八九寺真宵。阿良々木暦が彼女のために犯す、取り返しのつかない過ちとは―!?“物語”史上最…

猫物語(白)

「羽川ちゃん。人は嫌なことがあったらどんどん逃げていいんだけれど、目を逸らしているだけじゃ、逃げたことにはならないんだよ。きみが現状をよしとしている限り、外からは手出しができないんだから―」 あらすじ 君がため、産み落とされたバケモノだ。 完…

猫物語(黒)

「安心したぜ、羽川―お前だって、何でも知ってるわけじゃないんだな」 あらすじ 西尾維新が放つ青春怪異譚、待望の最新刊! アニメ『化物語』絶賛御礼!ついに語られる、ゴールデンウィークの真実。 完全無欠の委員長・羽川翼が魅せられた怪異とは? ……知ら…

ニンギョウがニンギョウ

映画を見に行くことになったのは妹が死んでしまったからだ。 あらすじ 映画を見に行くことになったのは妹が死んでしまったからだ。私は平素より視覚情報に関しては淡白を貫く主義なので、映画を見るのは実に五年振りのこととなり、妹が死んだのも、矢張り五…

零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係

「善だの悪だの、そんなもんがこの世にあるかよ――白黒つけよーったって、白も黒もねーんだ。すべてが灰色で――すべてが普通だよ」 あらすじ 「零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。 死んだ人間みたいな目をした少年と、顔面刺青の殺…

零崎人識の人間関係 零崎双識との関係

「人がその内心に有する概念の中で、最も価値を持つものは言うまでもなく愛情である。どんな局面であれどうとでも運用できる、最高に便利な言い訳だ」 あらすじ 「零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。 零崎人識、17歳、もっとも自…

零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係

「人に夢と書いて、読めない」 あらすじ 「零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。 兄弟になったばかりの零崎人識と無桐伊織は人類最強の請負人・哀川潤を勝算を持って襲撃する。 しかしその結果二人は彼女の『仕事』に巻き込まれる…

零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係

最初は敵だった。 途中、色々あって。 友達のようであって。 恋人のようであって。 一瞬だけ、家族のようでさえあって。 そして最後は―敵だった。 あらすじ 「零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。 汀目俊希として中学校に通う零崎…