零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係

「人に夢と書いて、読めない」

あらすじ

零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。
兄弟になったばかりの零崎人識と無桐伊織は人類最強の請負人哀川潤を勝算を持って襲撃する。
しかしその結果二人は彼女の『仕事』に巻き込まれる羽目に!
向かう場所は“殺し名”序列二位、闇口衆の拠点・大厄島、向かう敵は生涯無敗の結晶皇帝、六何我樹丸!

感想
どうでもいいけどあらすじが刀語っぽいよね。そんな人間関係2冊目。
時系列的に戯言シリーズ本編の後日談にあたる話。だからかなのかはわからないけど、前回読んだ『匂宮出雲との関係』よりも圧倒的に面白かった。前巻と比べると人識の心情にもいろいろと変化があってそういうところも面白い。本編だといまいち本心のつかめないキャラクターだった石凪萌太や彼を失った後の闇口崩子の掘り下げがしっかりしてあったのがうれしい。
また、双識に対する人識や伊織の想いや、人識と伊織の関係も丁寧に描かれていて、テーマは家族。って感じ。今はもうなくなってしまった零崎一賊にも一つの可能性が描かれたし、バトルも熱いしで見所がたくさん。大満足の1冊でした。これ2冊目で良かったのか?とちょっと不安になった。次にも期待。