電波女と青春男(8)




人はそれぞれが星みたいなものだ。相手との間には距離があって、近い星、遠い星様々だけど、その近い星も、時が経つにつれて距離が開いていくときが往々にしてある。開きすぎてしまえば、俺たちはロケットでその星に行くことが、本当に困難になる。実質、不可能なほど。
だから、それぞれの距離が近い今このときは星座鑑賞も遠退かせて。
ロケットで、いくらでも出かけよう。

あらすじ

リトルスマキンが襲来した。具体的には、ミニマムサイズの布団ぐーるぐるな存在が、俺と藤和エリオの前に現れた。うん、この展開。本来だったら「この地球外生命体みたいなやつの目的とは!?」なんて気張るところなんだろうが、このリトルスマキンにそんな期待(?)をしても意味がなさそうだった。しかし、俺はこいつと出会って思い知ったことがある。青春ポイントの低下要因であったはずの藤和エリオ。俺は彼女に、どれだけ依存していたかってことを―。

感想
あっさり気味。もしかしたら語るべきところはすでに7巻で語ってしまっていたのかもね。
それどころか1巻で全て語ってしまっていたような気がしないでもない。まあエリオの成長をみせるための話だったと言う事で。
あーでも丹羽くんとエリオのらぶちゅっちゅな話も読みたかったな。