甘城ブリリアントパーク(4)


「あなたみたいな人だから、平気でわたしを見捨てるかと思ったわ」
「なにを人聞きの悪い。俺はとても使える男だし、いざとなったら女はばっちり守る。超かっこいい奴なのだぞ?そんな当たり前のことも知らなかったのか?」

あらすじ

東京西部の遊園地「甘城ブリリアントパーク」で、高校生にもかかわらず支配人代行をしている可児江西也は悩んでいた。以前よりも集客は伸びてきたが、目標としている人数には全く足りない。
ダメダメ遊園地を建て直すには、ゲストが喜ぶアトラクションの改装が今すぐ必要なのだっ!
『お菓子ハウス』はメルヘンテイストからアクションに!『フラワー・アドベンチャー』はお花畑から血まみれに、…って、血まみれ!?なんでホラーになってるの!!待てよ、流血沙汰といえば、まさか面接の時に大量出血していた、あの女が原因か―!?遊園地を救うだけじゃなく、こんな難題あんまりだぁぁぁ!!


感想
アニメ化が決定し、今ノッている甘城ブリリアントパーク、4巻の感想です。
今回もほぼ本筋は進まない形の中編+短編形式。
フルメタ読み終わって本作が始まったばかりの頃はこの方式を不満に感じていましたが、今ではすっかり楽しめるようになりました。
なにより本作はドタバタコメディとして非常に良い出来になっています。読んでいて楽しいというか・・・。素直に笑える感じ。
本作を京アニがアニメ化したら本当に面白そうなので、今から楽しみです。


今回は流血しまくりな女子高生、伴藤を中心とした中編と、トリケンがPVを作るかなり笑える短編、そして主人公、可児江西也の家庭事情がほんの少し明らかになる短編の大きく3本。また、モッフル以外のキャストリーダーたちが登場する小話も収録されていました。アニメは序盤からワイワイとキャラが出てきそうなので京アニらしいアレンジにも期待できそうですね。

特に今回はトリケンのPVの話にかなり笑わせて頂きました。
朝比奈みくるの冒険みたいに、京アニには是非やっていただきたい!

そんな感じで、もう本筋なくていいかなと思えた甘ブリ新刊でした。


また新展開として、漫画版の「甘城ブリリアントパーク」と4コマの「甘城ブリリアントパーク?ふも」の告知が帯についていたり、

八奈川景晶氏によって書かれるらしい小説の「甘城ブリリアントパーク メープルサモナー」の告知がありました。

僕は読んだことないのですが、八奈川さんは富士見で「ヘルカム!」などを書いている方の模様。
これから甘ブリ世界はどんどん広がっていきそうですね!




読んだ後聞いた曲(なんとなく作品に合うと思った曲を紹介)