ガガガ文庫

女子高生店長のコンビニは楽しくない

最初に手にしたのはコンドームだった。どんな可愛らしい反応を見せてくれるのかと思いきや、早梨はとんでもないことを口にした。 「温めますか?」 耳を疑った。 ヤンキーっぽいけどそれなりに美人な店員が、ぼくが持ってきたコンドームを手に、客であるぼく…

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

「お前さ、友達いんの?」 俺がそう言うと、雪ノ下はふいっと視線を逸らした。 「……そうね、まずどこからどこまでが友達のなのか定義してもらっていいかしら」 「あ、もういいわ。そのセリフは友達いない奴のセリフだわ」 あらすじ 青春は残酷だ!? ひねくれ…

パニッシュメント

「エロ動画とか見るっしょ、郁も」 「……何だよ急に」 「ああいうのでさ、『感じる?ここが感じる?これ気持ちいい?』とか男優が呟いてるの見るとアホかって気にならない?」 「……まあ、ちょっとは」 「何で俺のこと好きになったの?いつから?って多分同レ…

ケモノガリ(3)

信頼しすぎるのは良くない。言葉は縋るものではなく、使うものだ。頼るのではなく、握り締めるべきものだ。 信じ込めば信じ込むほど、あらゆる事柄において別の解釈が生み出されなくなる。それは、言葉を信じすぎてしまった結果だ。 あらすじ いま、“クラブ”…

ケモノガリ(2)

かくして。僕は疾走を開始した。 あらすじ 僕の名前は赤神楼樹。つい数ヶ月前まで平凡な日本の男子高校生だった僕は、 馬鹿げた殺人ゲームに巻き込まれた。友人は死に、先生も死に、それでも僕は生き残った。 そして、僕は僕が生きた日常に別れを告げ旅へ出…