死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死




「この学校に、永遠の命を持った生徒がいるそうなんですよ〜」

あらすじ

「永遠の命を持った生徒がいるらしいんですよ」生物教師・伊藤が着任した女子校「私立藤凰学院」にはそんな噂があった。話半分に聞いていた伊藤だったが、後日学校にて、ある女生徒から声をかけられる。自分がその「死なない生徒」だと言ってはばからない彼女だったが、程なく彼女は何者かの手によって殺害されてしまう―。果たして「不死」の意味とは?そして犯人の目的は!?第16回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞”受賞者・野崎まどが放つ、独創的ミステリ。

感想
不死身の人間が死ぬ、という設定で僕が最初に思い浮かべるのは『ヒトクイマジカル』。いわずとしれた西尾維新の作品ですが、
この『死なない生徒殺人事件』の作者、野崎まどさんは西尾維新と同じようなシニカルさをもつ物語を生み出す方ですね。
また、シニカルな物語でありながら、この作者の文章は非常に読みやすいです。
まさに大人のライトノベルといった感じ。東野圭吾の『おれは非常勤』をなんだか思い出しました。
変な話、人を喰ったような話を読みたい方へ。