韻が織り成す召喚魔法 ―バスタ・リリッカーズ―

「ノイズを取る、このマイクバトル」

あらすじ

校則の守護神と呼ばれるカタブツ生徒会長・音川真一の前に現れた、クソ迷惑な美少女悪魔・マミラダ。
彼女と無理矢理契約を結ばされてしまった真一は、とある能力を手に入れた。
それは―。
「サタニックマイク!相手を強制的にラップバトルに引きずり込んで、敗者を支配する魔法だよ。よーよー!」
そして始まるマイクバトルは、命を賭けた真剣バトル。
心の内に秘めた暗黒面を吐き出す真一のフリースタイルラップは、強力な“召喚魔法”を生み出し、学院の不良たちに襲いかかる!生徒会長と迷惑悪魔の織り成すマジカル召喚MCバトル、、開演ちぇけらっ!!
第20回電撃小説大賞・金賞受賞作!


感想
電撃小説大賞金賞受賞作。
水木しげ子さん、王手桂香取り、と続けて読んできたけど金賞受賞作だけあって、ずば抜けて面白かった。
校則をやぶった生徒を見つけてはガミガミ説教するほどの超堅物生徒会長、真一はある日ひょんなことからロリ巨乳悪魔、マミラダと契約することになります。
マミラダはヒップホップをこよなく愛する変な悪魔。彼女と契約を結んでしまった真一は相手を強制的にフリースタイルのラップバトルに引きずり込むサタニックマイクを手に入れます。
サタニックマイクを通して紡がれたラップは現実世界に具現化し、相手に精神攻撃を加えます。
真一はサタニックマイクを使い、不良の巣窟となっているヒップホップ研究会を潰そうとしますが・・・。


このラップバトルを考えた時点で、作者の勝利ですね。とっても新鮮です。
それと脇を固めるキャラクターが魅力的です。
昨今、主人公だけがいいところをみせるラノベが多くなっていますが、これは脇役も絶妙な輝きを放っていました。
特に、全体を通して主人公の成長物語となっていたところも評価したいです。
また、ヒロインであるマミラダも非常に魅力的です。バカエロ可愛い。
ぶっちゃけマミラダというヒロインの魅力だけでも素晴らしい物がありました。続きが出たら買います。


普段なら★4つぐらいの作品ですが、ラップバトルという挑戦的な作品で、しかも面白かったので、★5つ。


読んだ後聞いた曲(なんとなく作品に合うと思った曲を紹介)

BGMとしてお使いくださいw