扉の外(2)




「ね、分かったでしょ。悪魔カードなんてなかった。悪魔がいたのは、皆の心の中なのよ」

あらすじ

修学旅行に行くはずだった高橋進一が目を覚ましたとき、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。
詳しい説明のないまま“ゲーム” が始まり、高橋のクラスは訳がわからないままそのゲームに敗北してしまう…。
配給を絶たれ、無気力に日々をすごすだけだった高橋たちだったがやがて転機が訪れる。
新しいエリアが発見され、そして次なる“ゲーム”が始まったのだ。だが今度の“ゲーム”はさらなる過酷な対立を生むモノだった…!
この“ゲーム” は誰のモノなのか?読み出したら止まらない!
第13回電撃小説大賞「金賞」受賞作に続編が登場。

感想
1巻よりマジで面白くなってる。『扉の外』第2巻。1巻のその後を主人公を変えて語るってやり方が面白いし、何よりこの新しい主人公、高橋がかっこいい。
前作の不満たらたらな主人公と違い、高橋は表向きは皆に協調しつつも、一人の女性を助けるために冷酷に判断を下していきます。
どろどろした感覚も、ゲームの読み合いも、崩壊していく人間関係も、全て1巻を上回っています。後半の乱戦の描写は特に素晴らしかったです。いつまで続くんだ!とドキドキでした。
次の巻で終わりとか信じられない。