エンジェル・ハウリング(2)




彼女は右目を閉じた。
なにも見えなくなる。自分が左目で見ることのできる世界は、この上なく強力に封印されている。そのことは知っていた。
その封印を解いてはならない。そのことは知っていた。
彼女は唇を開いた。震えて上下が小刻みに触れる程度に、軽く。言葉は喉から漏れ出た。
自ずと選ばれ、考えることもなく。

あらすじ

秋田禎信が描く切なくも美しい世界--フリウ編第一部がココに!

不思議な力「念糸」を使う少女フリウ。ある日、硝化の森で父ベスポルトと「精霊」狩りをしていると、同じく念糸使いの少女マリオが現れて--1巻のミズー編に続き、ドラゴンマガジン連載のフリウ編がついに登場!

感想
2人の女主人公のザッピングストーリーって聞いたときの印象を裏切るような血みどろ硬派ぶりで素晴らしい。秋田哲学も全開です。
スィリーの存在かフリウの可愛さのおかげかはわかりませんが、ミズー編よりは読みやすい感じ。
フリウの開門式かっこいいですよねー。