僕のエア


もうここには誰もいなかった。残されているのは、俺の人生だけだった。逃げたくても逃げられない大迫力の人生苦悩が俺の眼前に広がっていた。確かにここはもう砂漠ではなかった。色鮮やかな地獄だった

あらすじ

定職も生き甲斐も友人も恋人もなく、当然のことながら貯金も少ない24歳男子の俺。憧れのスミレ姉ちゃんから結婚式の招待状が届き、傷心のまま高校の同窓会に出かけた結果、さらに最悪の事態に。そのときから、俺の目の前にエアとなのる幻覚少女が現れた。シニカルかつ自虐的な笑いで抱腹絶倒の青春小説。

感想
ついに妄想が否定された。
中だるみはあるし、いい話だったみんなに勧めたいと思うような作品ではないことは確かだが、最高の一冊だった。大好きだ。