生贄のジレンマ(中)




「酒って、お祝いだったりお祭りだったりと、重要な場面で飲むものだろ。そのときの味って、値段や店とかじゃなくて、どんな状況で誰と飲むかで変わるものだと思うんだ」

あらすじ

生き残るためクラスメイトに投票し生贄を選出するか。それとも自ら生贄に志願し、他者を救うか―残酷な選択を前に、生徒たちが思考を停止させる中、やがてルールにある変化が起こる。生贄志願者の“価値の低下”―それは投票による生贄の選出を促すものであり、やがて起こるクラス間での凌ぎ合いを意味していた!そんな中、篠原純一は、些細な誤解やすれ違いによって徐々にクラスから孤立していき…。ジレンマゲーム第2弾。

感想
エロ!ラノベから離れたことでエロ描写もここまで過激になったか・・・。
そして、ついについにゲームが始まります。このゲームがクラス対抗ではないか?ということをこの中巻後半まで明かさないまま物語をここまで上手く成立させているのはさすがに見事。
扉の外も確かこういう形式だったよね。ゲームではなくキャラクターの心理状態だけでここまで面白く見せてこれてたんだからこれからいったいどうなっていくか・・・。楽しみです。
パワーゲームが始まり、下巻はもっともっとドロドロとした人間の醜さが堪能できることでしょう。