ココロコネクト ミチランダム




「もうさぁ……どこぞの悲劇の主人公みたいな真似やってられないんだよっ!現実感がなさ過ぎるんだよ!こんなのフィクションでしょ……でもこれが現実ってさぁ!」

あらすじ

そして――永瀬伊織は壊れていった。
「太一とは、付き合えません」太一は正式に伊織に告白し――玉砕した。異常な現象が起こっていても関係ないと、決死の覚悟で臨んだ想いは儚く散り、その上、重い足を引きずり向かった部室でフられた事をメンバーに知られてしまう! 部内は騒然となり、稲葉は動揺を隠せない。伊織が場を取りなそうとしたその瞬間、彼女の心と感情が響き渡り……。そして、その日を境に永瀬伊織は変わってしまった――。愛と青春の五角形コメディ、岐路と選択の第4巻!

感想
正直この展開になんの不満もないといえば嘘になる。冗長に感じる部分もあれば、結末は出来すぎに感じる。
太一の最後の行動もちょっと気に食わない。
だけださ。だけどさ。この一冊は本当に素晴らしかった。【感情伝導】だけじゃ伝わらないものだってあるのだ。人の心なんてものはグチャグチャしてるもんなのだ。
結局のところ不思議な力があろうがなかろうが言葉をかわさないと何も伝わらないのだ。
まさにこれこそ『ココロコネクト』。