レジンキャストミルク
「準備はいいか?所有物」
「万全です、わたしの主人―引き摺り出して」
あらすじ
【全一】―城島硝子。
【有識分体】―柿原里緒。
【壊れた万華鏡】―舞鶴蜜。
そして、城島硝子の【固定剤】―城島晶。
あらゆる空想と願望の果てに産み出されたこの世ならざる世界<虚軸>。
そして<虚軸>と関わり、「欠落」と引き替えに異能を手にした少年と少女たち。
平穏な学園生活の裏側で、薄れた境界線が現実に爪痕を残し、世界はゆっくりと侵食されていく…。
彼らの闘いが始まる!藤原祐×椋本夏夜が贈る待望の新シリーズ、遂にスタート。
感想
序盤からたくさんの用語が出てきて若干混乱しました。
何度か2巻じゃないよな?って表紙を確認してしまうぐらい説明が入りません。
後半でそれが段々と明らかになっていく面白さもありますが、ライトノベル的な用語に慣れてないと序盤は結構きついかも。
しかし、中盤以降の心理描写や展開のエグさは見事。
やっぱ伝奇ラノベはこうでなくちゃって感じに、ぐんぐん入り込んでいけました。
西尾維新を彷彿させるようなとこもあり。
作者様の公式サイト『埋没式フラクタル』でショートストーリーが読めるので、どんな感じの文章か確かめてみるのもいいかも。