アトリウムの恋人2




「東京をマス目に分割するなんて馬鹿げてるよな」
前田は街に視線を戻した。
「現実も同じかもしれないよ。みんなはこんなマス目に管理されて生活を送っているの。ひとりにひとつマス目が与えられてね。そして、マス目を介して近づいたり離れたり、手を握ったり言葉を交わしたりする」
遙花も夜の東京に視線を向けた。
「でも、どんなに親密になっても同じマス目には入れないの……」

あらすじ

スフィア再開の宣伝をかねて、現実の東京で開催されたイベントゲーム「タクティクス東京」。
サークル存続のため、部長の遙花は参加に意気込む。
しかし──、
「……東京をあきらめないで」
謎の言葉を残してサークルを離脱した悠羽美。
さらにはゲームから抜け出せなくなるというトラブルに巻き込まれてしまい……!?
現実世界でゲームの“制約”に縛られたSSSメンバーの運命は──?

感想
まさか続編が出るとは・・・という感じのアトリウムの恋人2。
今巻はゲーム的要素がたっぷりはいっており、前巻より楽しめました。
今回のゲームはマスゲー。今までの土橋にはなかった集団vs集団の入り乱れてのバトルが楽しめます。
集団戦ならではの心理戦や戦法が面白かったです。
てかそのうち各主人公が戦うスーパー土橋対戦とか出してほしいねw