神様のカルテ




笑う者あらば笑うがいい。不器用な我々は、こうやってわずかずつでも前進していくのである。

あらすじ

栗原一止は信州の小さな病院で働く、悲しむことが苦手な内科医である。ここでは常に医師が不足している。
専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を三日取れないことも日常茶飯事だ。
そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。
だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。
悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。第十回小学館文庫小説賞受賞作。

感想
本屋大賞2位に輝いた作品。
映画化も決まってるみたいですね。そしてもちろん面白かった。森見登美彦を彷彿させる文章ではあるけど、作風は色々と違っててそこもまた面白い。
主人公一止の名前の由来が特に良かった。なんか立ち止まってる時や悩んでる時なんかに読み直したい一冊。
人を救える本だと思います。


映画悪くなさそうだけど、主人公『草枕』愛読してるかな?