魔界探偵冥王星O―トイボックスのT




わたしたちを操っているものがあるというなら、それは愛だ。

あらすじ

目を覚ました。巨大な籠の中で。扉には、大きな南京錠が二つ。わたし、閉じこめられてるのか。赤ちゃん用のおもちゃに囲まれて、籠の隅には、仮面をかぶった大男がいた。…これなに?それと、今更だけど、わたし、誰?…そうか。わたし、記憶喪失か。いや、分かってたけどね、本当は。さて。またあの気持ちいい夢に耽溺しよう。さあ、早くわたしに、狂った男の記憶を注入して。ソリッドシチュエーションホラー。

感想
シリーズを重ねる毎に統一感が無くなって行ってる様な…。ある意味それが冥王星Oらしさか。シチュエーションスリラーを期待してたんだけど、主人公がイかれすぎててとてもそういう風にはたのしめないね。
『愛』についてやたらと語られてたけど、ひとつになることが究極の愛ってのはありがちかな。
まあそれでも『彼ら』より人間の方が頭おかしいよなって思った。
前回、メディアワークス文庫で出たやつも人間中心だったし、メディアワークス文庫系は人間視点?
支離滅裂で、あんまり楽しめなかったけど、妹に萌え!って思いながら読むと楽しめるのかもしんない。
次回でついに舞城王太郎が書くらしいけど、どういう風にまとめるんだ…これ…
『トイボックスのT』や『ペインのP』が無駄な存在ではないことを次で証明してほしいです。