バカが全裸でやってくる




「僕が全裸で描いた僕の全裸を是非、きみにも全裸で鑑賞してほしい」

あらすじ

僕の夢は小説家だ。そのための努力もしてるし、誰よりもその思いは強い。お話をつくることを覚えた子供の頃のあの日から、僕には小説しかなかった。けれど僕は天才じゃなかった。小説家になりたくて、でも夢が迷子になりそうで。苦悩する僕のもとにやってきたのは、全裸のバカだった。大学の新歓コンパ。そこにバカが全裸でやってきた。そしてこれが僕の夢を叶えるきっかけになった。こんなこと、誰が想像できた?現実は、僕の夢である『小説家』が描く物語よりも奇妙だった。

感想
全裸祭りな一冊。全裸の人間しか出て来ません。あの子もその子も、主人公だってみんな全裸。
一章が特に好き。あとがき含めて物語になってる完成度の高い作品です。作中で主人公が自分を評して言ってたけど入間人間さんって締めの言葉うまいよね。
物語を生み出す人間の苦悩を書いた小説は数あれど、ここまで楽しそうに物語を生み出す主人公は始めてかもしんない。彼が小説を描く全裸な様子が、うらやましい。
で、どこまでが実話なの?
問題なのは入間人間が全裸で小説を書いてるのは本当なのかどうかだ。



世界の終わりの終わり
佐藤 友哉
角川書店
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おすすめ度の平均: 3.0
3 連載との違いを楽しむのも一興    かもしれない(あくまで人によります)
3 世界の終わりの終わり
3 [{『世界』の終わり}の終わり]