東京レイヴンズ(11)
おかえりなさい、と。
そして、逃さないよ、と。
あらすじ
新年、東京。春虎を追い続ける夏目は、久しぶりにこの街に帰ってきた。呪術界を揺るがしたあの夜から一年半。かつての仲間たちの現状が気になりながらも、会えば迷惑をかけると己を律する夏目に、秋乃の素朴な言葉が突き刺さる。
「夏目はいいの?友達に会えなくていいの?」一方、夜の東京の片隅で、陰陽庁の仕掛けた「餌」に大きな獲物が食いついた。始まる激しい呪術戦。出動した『十二神将』と対峙するのは―。変わりゆくもの、変わらないもの。呪術と陰謀渦巻く東京で、再び運命が動き出す!
感想
アニメも終了し、スピンオフも大量出現している、今絶好調の東京レイヴンズ第11巻の感想です。
11巻は第一部以降の仲間たちのその後に焦点が当てられたお話。
ちょっとネタバレ込で状況を整理します。
■冬児
「神扇」天海と共に地下に潜って生活をしている様子です。
天海も話す程度の体力は取り戻していますが、倉橋父によって行われた封印により呪術行使はできないようです。
また、冬児の修行役をかってでているのは、なんとあの「鬼喰い」鏡。
鏡も大友ともう一度相まみえるために一時的な協力関係にある様子。冬児が鏡に鍛えられてるって状況は意外です。
■京子
彼女は陰陽塾に戻っています。しかし、監視の目が厳しく、同じく塾に戻っている天馬とも疎遠の様子。
厳しい修行を続けており、かなり腕前は上がっていそう。
また、すでに陰陽塾の塾長を退いた倉橋美代の元で、星読みの鍛錬を続けているようです。
彼女が星読みに覚醒したことは倉橋長官にも知られていないようで、夏目達のの切り札になりそうですね。
■鈴鹿
彼女は陰陽庁に戻り、倉橋長官の下で「泰山府君」の研究を続けています。
内側から敵の目的を調べるというのが彼女の目論見のようです。
■天馬
彼も京子と同じく陰陽塾に戻っています。彼はすでに陰陽塾内で新しい友人も作っており普通の塾生ライフを送っている様子。
塾内では実技はイマイチ、と評されていますが、どうも塾内では実力を隠しながら鍛錬を行っているようです。
特に隠形はかなりの腕前で、すでに監視の目をかいくぐって行動すら出来ている様子。
今回の巻でも天馬は皆の思いをつなぐ重要な役目を果たします。
■大友陣
芦屋道満と行動を共にし、春虎たちの行方を追っているようです。
彼を追うのは3人の十二神将。「木暮禅次朗」「三善十悟」「山城隼人」。
木暮はかなり本気で追っているようで、今巻でも大友先生と激しい攻防を繰り広げます。
前巻の短編のように彼らが並び立つ日はくるのでしょうか?
また、作中はさらっと流されていましたが、未だ登場していない十二神将「滋岳俊輔」が登場しそうです。
彼は「宮地磐夫」「弓削麻里」「鏡伶路」「木暮禅次朗」らと同じ立場にある独立祓魔官の1人のようなので、かなりの腕前をもっていると思われます。
一時現場を退いていたため一部では登場しなかったようですが、一体どんな人物なんでしょうね。
そんな感じのいろいろと気になる東京レイヴンズ11巻でした。
アニメに全く不満がないわけではないですが、アニメでかなり脳内補完ができたので第二部にスムーズに入れてる気がします。
ぜひ2期も実現させて欲しいですね。
読んだ後聞いた曲(なんとなく作品に合うと思った曲を紹介)
このOP歌詞が1部にぴったりでマジで好きです。