変態王子と笑わない猫。(2)




「美化できる思い出があるのなら、好きなだけ美化する。そうして我々は死者の縁を抱いて、生者のために生きていくのだ。なにびとたりとも、そこに異論は言わせまい」

あらすじ

夏が終わる。十六歳のたった一度きりの夏が。いったいぼくは何をして過ごした というのだろう? 大いに焦る横寺陽人は、今日も今日とて空回り。月子に振ら れ、小豆に振られ、ポン太に振られ――自宅までも消滅した! なんで? どうし て? どういうこと!? 雷雨のなかにひとり、なにもかも喪って、どこに行くあ てすらもない。「それなら先輩。今夜は、わたしの家に泊まるですか」「あ、う ん。うん?」……夏の終わりの台風日和。最後の最後に、最高のホームランイベン トが待っていた! 風呂場の裸。縛られる布団。落ちる手錠。破られる衣服。そ して――土蔵に潜む猫? 早くも人気沸騰の爽やか系変態青春ラブコメ第二弾! バイバイ、ぼくの初めて――

感想
ギャグ小説としては面白かったけど、残念な点がちょっと多い。1巻の出来が良すぎたせいかも。今後は普通のハーレム小説になりそうですね。ヒロインたちのキャラクターとしての可愛さは全く失われておらず、むしろ輝いているんだけれど、主人公の鈍感さがちょっとひどい。鈍感もすぎるとギャグじゃなくて害悪になるなーって思います。普通あれじゃん!男の子は女の子に優しくされたら「俺のこと好きなんじゃね?」ってなるじゃん!そうなれ!