レジンキャストミルク(3)

「世界はそれほど複雑でもないわよ」
「わかりました。そういうことにしておきましょう。しかし……世界はあなたの考えるほど単純でもありませんよ。少なくとも、私の演算ですべてを計算できるほどには」
「近視的な考え方ね」
「いえ、見解の相違です」

あらすじ

死んたはずの姫島姫の姿で、突然現れた【無限回廊(エターナル・アイドル)】に、硝子は生まれかかった感情を激しく揺さぶられる。戦いへの迷い。硝子は主人であるはずの晶にさえ、友達が敵になってしまったことを言えずにいた―。
そして、晶と硝子との間に見えない亀裂が広がっていく中、【無限回廊(エターナル・アイドル)】は姫島姫の身体を使って次の一手に出る。計画の主軸は直川君子。
それは同時に【壊れた万華鏡(デイレイドカレイド)舞鶴蜜の過去にも関わる、これまでで最悪の侵蝕だった!ほのぼの×ダークな学園アクションノベル、緊迫の第三弾。

感想
怒涛の展開。今まで難なく敵に勝利してきただけあって、圧倒的な敗退は衝撃的です。
硝子の心境の変化や、蜜の行動など見所がたくさん。蜜の戦闘は見物です。
今回も敵の心理描写がすごくて狂気をバリバリと感じました。
負け戦大好きなので今巻は結構面白かった。後半の晶暴走の際の文章がすごく良かったです。