黒のストライカ(2)




きっと―この人間の女はバカなのだろう。それも、底抜けのバカだ。頭が悪すぎてちゃんと物を考えることができないのだ。だって、そうじゃなきゃおかしい。
しはるは心底から喜んでいる。そうとしか思えない。なんであなたが喜んでるの?あなたには関係ない。あなたには何の得もないのに、どうして・・・・・・。
バカだからだ。
そうに決まっている。バカすぎて、怒る気にもなれない。
だけど、こんなに胸があったかいよ。

あらすじ

椋郎は困っていた。己の内なる声に、欲望の猛りに、ほとほと困り果てていた。あの日“奈落”を使ってから、椋郎の性衝動は増大するばかり。しはるを見ては喉が渇き、翠子の胸に至っては理性を殺す巨大弾頭に思える。敵の接近に気付きながら、くだらない悩みに翻弄される自分に苛立つ椋郎。――そんなとき、新たな夜の眷属が現れる。「ようやく会えたね……おにいちゃん♪」金狼族の少女、シャーリー・ランスボーン。無事を知って駆けつけたという健気な元婚約者に、椋郎は自分の欲望を律せるのか、それとも――!? 漆黒の学園異能バトルラブコメ、波乱を喚ぶ第二弾!

感想
主人公の力の代償が性欲の増強という驚くべきラノベ。こんな設定きいたことないぜ。主人公が理性で自分の欲望を食い止めようとするさまに笑った。そして十文字青のヒロインの描写の本気をみた。
それと今回は新キャラシャーリー登場。狼女(幼女)。
強力、強烈なヒロインだけど、主人公やしはるとの関係を1冊でうまく構築してて良い感じだった。しかし、1巻でスゲー強そうに出てきた割りには敵が弱い。それとも主人公が強いのか?
今回は前半は笑い。後半は熱いバトル、ときちんと切り分けられてて面白かったです。