不堕落なルイシュ




「兄さんは無価値です」

あらすじ

「兄さんは無価値です。まるで犯人のわかっている推理小説。まるで砂漠の中の船。まるで諸葛孔明の退場した後の三国志。まるで穴のあいたコン○ーム。それから――」
優等生で名門の出である神倉ミタマは、心優しい同級生・贄川那智に恋をしている。しかし、ある日那智は足に重症を負ってしまい、この社会の決まりによって「処理」されることが決まってしまう。
那智を救うことのできる唯一の手段「弱者保護権」。
その権利を持つ姉・珠花に会うために、妹・涙珠の協力を得て家を飛び出したミタマだったが、珠花はしばらく見ないうちにとんでもない人物になってしまっていて――。

感想
設定買い。
人類が不老不死になった時代。六十歳になった人間は『定年退拭』として処分され、選ばれた人間だけが、六十歳を超えても生き続ける時代の話。
かなり奇抜な設定だし、同著者の『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』を読んだことがあったので購入。ベネズエラを読んだときはラノベ的要素が足ひっぱてるなーって感じたけど、今回はラノベ要素全開。

全体的に粗が目立ちます。設定はいいんだけど、いろいろ残念。
そもそも何でこの作品のタイトルは『不堕落なルイシュ』なのか。ルイシュのことあんまり語られてないよ。
何となく雰囲気が『蟲と眼球とテディベア』に似てる気がした。あの作品は2巻以降で化けたけど。
これはそもそも続きがでるんだろうか・・・?