狼と香辛料(15)




「簡単に解決するような問題ばかりでは、人の一生はあまりにも長すぎます」

あらすじ

ホロの仲間の名を冠す『ミューリ傭兵団』。彼らに会うため、ロレンスたちは鉱物商・デバウ商会が牛耳るレスコの町を訪れることになる。デバウ商会には、北の地の征服を企んでいるとも、さらなる鉱山開発を進めようとしているとも噂があり、そのため商会は町に武力を集めているという。だがロレンスとホロが訪れた町は、意外にも活気に溢れた平和な様子だった。訝しがりつつもロレンスたちは、ミューリ傭兵団が滞在する宿屋を目指すことに。そこで二人が出会った人物とは―?北を目指す狼神ホロと行商人ロレンスの旅は、いよいよ最終章へ突入する―。

感想
狼と香辛料、ついに最終章。最終章にふさわしく、旅の最終目的地ヨイツに近づき、ロレンスの夢が形になってみえてきます。ホロとロレンスの関係も最初の頃と比べると大きく変わっていて、感慨深いです。傭兵たちの登場や、理想的に見える町での商会の暗躍もあって、きな臭い雰囲気バリバリです。
どういった展開になるか。下巻に期待。