魔界探偵 冥王星O ヴァイオリンのV


「きみは、わかってないな。神ってやつが、ほんとうにいるのかどうか、私にはわからないし、興味はないが、そいつは、愛を利用しているだけだとおもうね。つまり、たんなるペテン師だ」

あらすじ

冥王星O”と名乗る男が、世界の秘密を語る…。
「なぁ、この世界のヒエラルキーの頂点に位置するのは人間だと思っていないか?それは大いなる誤解だ」
俺は知る。探し求めた彼女―美しい少女の形をした楽器―に至る道を。
「“彼ら”はひっそりと闇の中でくらしている。彼らと人間の間にトラブルが起こったとき、“冥王星O”―つまり俺の出番ってわけだ」。

感想
越前魔太郎作品はどうやら複数人の覆面作家さんたちがひとつのシリーズを描く企画みたいです。
越前魔太郎舞城王太郎って噂が流れてましたが、うーんこれはどうなんでしょう?舞城作品はあまり読んだことがないのでわからなかったです。乙一さんではないかという噂もあり。「」を連続して使うのと、たまに「」の後に『。』をつけてたのが特徴的な感じがしましたが。どっかで読んだことある作風なんだよなあ・・・。
そしてこの作品。伝奇作品ですね。電撃文庫とコラボってとこもあってか、バトル小説でした。世界観やネーミングセンスはわりと好みでしたが、最後まで読んでもいまいちピンとこない作品でしたね。
シリーズモノだからまだ序章みたいなものなんでしょうか?とりあえず電撃文庫からも『ウォーキングのW』が発売しているのでそちらに期待です。ついでに『ウォーキングのW』の作者は入間人間さんではないかと噂されてますね。まあ入間さんなら読んだらわかりそうです。
うーむ、せっかくのコラボなら上遠野浩平さんやら佐藤友哉さんやら出てこないかなあ。