東京DTED(1)



ファーストキスは18歳
下北沢の路地裏
相手は好きな人じゃなかった
だけど
とても嬉しかった

あらすじ

「高校生になったらきっとあなたのモノにしてね」幼馴染の少女・白石楓は、そう約束して転校した。
彼女を忘れられなかった鉄雄は、念願が叶い高校で楓と再会する。しかし、彼女は鉄雄の兄のモノになってしまう。日々、隣の部屋から聞こえる兄と楓のやりとりを聞くことに耐え切れなくなった鉄雄は「ある秘密」を抱え、上京することを決意するが──!?
東京・下北沢を舞台に、様々な出会いを経て、成長していく姿を描く、心に刺さる上京青春物語! 2014年5月刊。


感想
東京DTED、第1巻の感想です。
小学生の頃将来を約束した女の子。
高校生になって彼女と再開するも、女の子は兄の彼女になってしまう。
主人公、杉原鉄雄は兄と女の子の初体験を壁越しに聞きながら自慰をしたことでEDになってしまう。
そんな彼が、東京のガールズバーでボーイとして働くこととなり・・・。という話。


女の子に好意を向けられると、相手のことを好きになってしまうというこの主人公のリアルな感じがかなり好み。
白石楓のことを引きずっているようにみえる主人公ですが、その白石楓さえ、彼女が小学校の頃言い寄ってきたことで好きになったという感じ。
彼自身の感情に向きあうような話があればかなり面白い青春モノになりそうです。また、彼自身作中でこう語ります。

「・・・小さい頃から 好きなモノじゃなくて好きになってくれそうなモノをつい選んじゃうんです
・・・だから期待を裏切られた気がして文句ばっか言って・・・」

彼自身が、自分に向き合い、立ち向かえる日は来るんでしょうか。楽しみです。


主人公が夜の店でお仕事といえば僕は、久保ミツロウさんの「3.3.7ビョーシ!!」を思い出します。
この漫画が気に入ったならこちらもぜひ。


読んだ後聞いた曲(なんとなく作品に合うと思った曲を紹介)