甘々と稲妻(1)



「娘においしいものを食べさせてやりたいんです」

あらすじ

妻を亡くし、ひとりで娘の子育てに奮戦する数学教師・犬塚。料理が苦手で小食で味オンチな彼は、ひょんなことから教え子・飯田小鳥と、一緒にごはんを作って娘と3人で食べることに!!
月刊「good!アフタヌーン」誌上で連載開始当初から話題沸騰!
愛娘&女子高生と囲む、両手に花の食卓ドラマ、開幕です!!
「このマンガがすごい!2014」オトコ編第8位にランクイン!!


感想
学校の教師の主人公は妻を亡くし、男で一つで娘のつむぎを育てています。
彼は忙しく、娘のご飯はほとんどコンビニ弁当。忙しいからしょうがないと自分をごまかしていた主人公ですが、ある日コンビニ弁当片手に帰宅すると娘のつむぎが料理を紹介するテレビにかじりついています。そして、言うのです。

おとさん ママにこれつくってっておてがみして」

今までの自分のやり方が間違っていると感じた主人公は娘においしいものを食べさせることを決意します。
そしてひょんなことから自分の生徒の女子高生と一緒に料理を学びながら作っていくことになるのです。


実は僕はあまり、料理漫画は好きではありません。
こういった系統の作品は「高杉さん家のおべんとう」や「にがくてあまい」なんかを読んでいるのですが、あまりあいませんでした。料理に関する説明が多くてちょっとクドク感じちゃうんです。
でもこの漫画は違いました。一般的な料理に悪戦苦闘しながらも試行錯誤する主人公たち、そしてつむぎがその料理を食べるときのほんっとにおいしそうな表情。そこが僕にはグッとキました。
本当に彼らが楽しそうに料理をし、食べるもんですから不思議と感動してしまいました。おすすめの一冊です。


主人公の奥さんがなくなったことについてあまり触れられていませんが、やはり今後語られるのでしょうか。


読んだ後聞いた曲(なんとなく作品に合うと思った曲を紹介)