異郷の草-三国志連作集-




自分の生き方に忠実なら答えは自ずと決まる

あらすじ

時は2世紀末、広大な中国大陸には群雄が割拠し、覇権を争い日夜 戦に明け暮れていた。日本人にもなじみの深い三国志の世界を、志水アキが描く連作集。
曹操劉備孫権ら英雄らの下で、それぞれの思いを抱いて戦乱を生きた、ささやかだが思いの深き5人の人生がここにある。
黄忠鍾会甘寧孟獲・簡雍ら5 人の「三国志」を描いた読み切りコミック5作収録。

感想
ファンタジー世界を書かせたらピカイチの志水アキさんが描く三国志。正直あんまり三国志に詳しくないんですが『三國無双』と『一騎当千』知識の私でも十分楽しめました。ハッピーエンドっぽい話もあればバッドエンドぽい話もあり。熱くもあり、切なくもあり。短編集のようでありながら、かなり密度が濃いです。『三国志』という世界観の素敵さもありますが志水アキさんが作り出す独特の空気も一役かってるでしょう。
幻想水滸伝Ⅲ』の漫画もゲームより素晴らしかったしね。大好きな作家さんです。