月見月理解の探偵殺人(2)



世の中に完全な偶然なんてものはひとつもない。
完全なる必然がこの世にないようにな。

あらすじ

「だから、わたしの共犯者になって、いただけないでしょう、か?」

初の前に現れた少女、星霧交喙。彼女の姉、花鶏が初の父の仇であるという。そして、その花鶏を殺すことが目的とも……。時を同じく、理解が再び現れ、彼女も花鶏を捜索中と語る。
「何度捕まえても殺しても現れる不可解な存在、故に≪ドッペルゲンガー≫という通り名がついている」

花鶏を追う初たちは洗脳心理学者・上坂教授のシェルター≪ノアズ・アーク≫に閉じこめられてしまう!
脱出ゲームの冷徹なルールの中、殺されていく漂流者たち……。
閉じこめられた≪ノアズ・アーク≫の中で、理解の審判がはじまる!
「化かし合いは、これからだぞ!」

感想
むむむむむ…難しい!とりあえず最初のページにルールが全部のってたけど初見じゃ絶対分からない。
本編で読めばわかるだろう・・・と思ってたけどやっぱりわからない・・・。もう少しわかりやすく書いて欲しかった。しかし、そこ以外は概ね満足のいくクオリティ。前巻の完成度が高かっただけに続編は不安でしたが、今回もなかなか面白いどんでん返しっぷり。後半は「やるなあ」とうなりました。
キャラクターの尖りっぷりやストーリーの出来、地味に活躍する主人公など、なかなか魅力が盛りだくさんです。
これでルールがもう少しわかりやすければなあ・・・。
後、超能力スリラーな物語は面白いのですが、ちょっと反則気味な感じもしたり。うん?どこまでOKなの?ってなりますね。戯言シリーズ読んでた頃思い出します。
今後の展開が気になる作品ですね。だけど、もうヒロインは増やさないで欲しいなあ・・・。