惡の華(1)

「春日くんっていっつも本読んでるよね 何で? しかも何か変な本誰も知らないようなやつ おもしろいの?」
「な…… 何で……知ってんの?」
「うん うしろの席だから」
「いや…おもしろいっていうか… オレは…本によって世界が変わったっていうか……普通の人にはわかんないだろうけど……」

あらすじ

ボードレールを愛する少年、春日高男。
ある日、彼は、放課後の教室に落ちていた、大好きな佐伯奈々子の体操着を、思わず盗ってしまう。
それを、嫌われ者の少女・仲村佐和に見られていたことが発覚!! 
盗んだことをバラされたくない春日に、彼女が求めた“契約”とは‥‥!?

感想
表紙絵のインパクトで購入した本作。あーイタイ!イタイ!やめてー!って言いたくなります。もうね主人公にすごい感情移入しちゃいます。頭のよさげな本を読むと自分も頭良くなった気になるよね。他のみんなと自分は違うって思いたくなるよね。そんな感じだよ。
主人公の気持ちがダイレクトに伝わってきて完全にシンクロしてました。作者の体験談とかもうおおっ!とクル。なかなかの破壊力を持った恐ろしい作品です。次巻にも期待。