ヴィンランド・サガ(9)




「今日まで生きてきて・・・いいことひとつもなかったよ」

あらすじ

11世紀、北欧の地は、蛮族と恐れられた
ヴァイキングにより戦火にまみれていた。
その中に、父親を殺され、復讐のため戦場
を駆け抜けた少年・トルフィンがいた。
彼は仇敵・アシェラッドを殺すために生き、
生きるために戦った。だが、イングランド
王位をめぐる争いの中でアシェラッドは
不慮の死を遂げる。唯一の希望を失い、
奴隷に身をやつしたトルフィンはそれでも
なお安息と豊穣の地、ヴィンランドを思い描く。
心休まる日はいつ訪れるのか。
”本当の戦士”の物語が紡がれていく。
シェラッド亡き今、トルフィンは
戦場を離れ、いつしか奴隷として生きるようになった。
森を切り開き麦を作る、静かだが無気力な毎日。
人生で初めて友人と呼べる者が現れ、
力を合わせて朝から晩まで農場で働く。
そんな時、彼は農場主の息子に
まるで遊びのようにして殺されかけ、気付く。
本当は死にたくないのかもしれない、と。
彼は希望を取り戻し、新たな人生を
生きることができるのか。
新章〈奴隷編〉開幕!

感想
戦士が見る、奪われたモノ達の視点。
奴隷編って聞いたときちょっと不安だったんだけど、十分面白い。相変わらずイラストの丁寧さはすごいぜ。
無気力になってしまったトルフィンだけど、エイナルと触れ合うことで、なんか取り戻していかないかなあ。エイナルじゃ無理かなあ・・・。
クヌート殿下は超怖い。これいいことなのか、悪いことなのかわからないけど。